Viewt hausが断熱材に求める機能
2024-08-03
私たち、Viewt haus(ビュートハウス)では ブランドコンセプトである ”価値ある美しさを共に” を判断基準とし、住宅性能や設計ルール、そして家の質感や使いやすさを決定するともいえる部材も決定しています。
住宅の住まい心地を決定すると言っても過言ではない、大事な「断熱」についても、検討に検討を重ねた結果、現在メインで採用している「ネオマフォーム」に到達しました。
私たちが断熱材に単純な断熱性能以外に何を求め、ネオマフォームを採用しているかを説明したいと思います。
もちろん重要な断熱性能も高品質
ネオマフォームの最大の特徴は、その優れた断熱性能です。
具体的には、熱伝導率が0.020W/m・Kという非常に低い数値を誇ります。(熱伝導率は低ければ低いほど熱を通しにくい素材となります)
これに対し比較されることの多い硬質ウレタンパネルの熱伝導率はおおよそ0.024W/m・K程度です。
画像出典:旭化成建材
住宅の壁に使う断熱材は、柱のサイズがほぼ決まっていることから、外張り断熱をしない限りは、限られた寸法の中でいかに高い断熱性を確保するかが重要になります。
ネオマフォームはこの熱伝導率が低いことで高い断熱効果が見込め、夏は外からの熱をシャットアウトし、冬は室内の暖気を逃がさず、冷暖房効率が向上してエネルギーコストの節約にもつながります。
もちろん、熱伝導率だけを考えるとネオマフォームよりも数値が優れた断熱材は複数ありますが、後述するその他の特性も加味し、複合的に判断しています。
万が一の火事の時に安全性が高いのがうれしい特徴
ネオマフォームは「燃えない断熱材」として知られており、自己消火性を持つため火災時にも安全です。
建築基準法の不燃材料試験に合格しており、延焼を防ぐ効果があります。
画像出典:旭化成建材
一方、ウレタンパネルは比較すると燃えやすい素材なので、別途防火対策が必要になるケースがあります。
ネオマフォームは不燃材料であるため、追加の防火対策費用を抑えることが期待できます。
都市部である大阪というエリアでは、自宅からの出火だけではなく近隣火災からの延焼も視野に入れて部材を選定する必要があります。
もちろん窓から燃え広がったりすると、いくら不燃材を使っていても延焼は防げはしないのですが、少しでもお客様のリスクを抑えたく、断熱材自体も火に強いタイプの断熱材を選定しています。
建てて終わりではなく長年の使用に劣化しない
ネオマフォームは霧や湿気に強く、経年劣化が少ないのが特徴です。
これにより、長期間にわたり初期の断熱性能を維持することができます。
画像出典:旭化成建材
湿気で劣化しやすい他の断熱材、例えばグラスウールなどと比較して、ネオマフォームは長期にわたって安定した性能を発揮します。
工事がしやすいことが一番重要
実はいちばんこの項目が重要なのかもしれません。
家は実際に実物を現地で組み立てていくモノづくりです。
どんなに図面や計算上数値が良くても、現地で作業しにくく容易に作ることができない材料であれば、それは机上の空論、実際には施工ミス、施工ムラなどでお約束した数値が出せないことが懸念されます。
ネオマフォームを代表とするパネル型の断熱材であれば、しっかりと現地で柱に打ち付けるだけで、断熱材どおしが離れてしまっている、隙間ができてしまっているといった断熱欠損を防ぎやすく、安定した施工品質をお客様にお約束することができます。
この施工性の容易さは断熱の施工レベルを高めるだけではなく、気密性についても非常に良い影響を与えてくれるため、家を建てるという作業においては非常にありがたい特性の一つです。
最後に
見えない部分だからこそ、高性能な断熱材にこだわることで、お客様に快適で安心・安全な暮らしを提供したいと考えています。
また、重要なのはその住宅に適した断熱材でトータルで考えること。
Viewt hausでも複雑な形状でパネル型の断熱材が適さないような、デザイン住宅の場合にはセルロースファイバーの採用をしたりもします。(これはこれで素晴らしい断熱材です)
常にお客様のことを考え、建てた時ではなく10年住んでいただた後の感想が「Viewt hausに任せてよかった」になるように努力してまいります。