大阪でのおすすめのシンボルツリーはこれです
2022-10-27
住宅の雰囲気をぐっと引き締めてくれるのは、建物外観と外構計画にあると考えています。
さらに外構に注目して考えると、外構計画での重要なアイテムは植栽。
その住宅のシンボルとなるような木々の存在は、住宅計画を昇華させるだけではなく、家族の成長と共に木々も成長し、人生における「住宅」の存在をより深いものにしてくれるのではないでしょうか?
とはいえ、「木」は生き物
その地域の気候風土に適し、また長期にわたっての相棒としてお手入れもしやすい木をシンボルツリーとする必要があります。
私が独断と偏見でおすすめする、大阪に適したシンボルツリーをご紹介いたします。
王道の中の王道 シマトネリコ
住宅のシンボルツリーにて王道ともいわれる人気を誇るシマトネリコ
もちろん大阪の気候にも合致した植栽です。
元々、亜熱帯の植物ですので実は寒いエリアでは越冬することができず、日本だと関東近郊を北限とし、以南のエリアで人気の植物です。
~特徴~
- ・常緑樹高木
- ・水やり、肥料はいらない
- ・成長が早い(剪定をする必要はあります)
- ・暑さに強いが寒さには弱い。寒冷地では気をつけましょう。
(熱帯地方の植物で日本では沖縄に自生しています。) - ・虫や病気に強い
- ・比較的安価
葉っぱも結構生い茂り、目隠しにもなりますので好まれてよく植えられています。
お世話の観点からいうと剪定は行った方が良いでしょう。それ以外は結構放置で大丈夫です。
また、これまでの経験上、セミが好んでシマトネリコに密集することがあるように感じています。
シマトネリコの最大の注意点は成長の早さを上げる業者も多くいます。思ったよりも大きく、そして早く成長するため植栽として利用する場合には隣地との距離に注意が必要となります。
おおらかな雰囲気を演出してくれる代表的な植栽の一つです。
シマトネリコの花言葉は、「偉大・荘厳・高潔」
花言葉すらもあなたの住宅を表す素晴らしい言葉です。
平和の象徴オリーブ
オリーブの花言葉は「平和・知恵」
平和の象徴として鳩が葉っぱを加えている絵を見たことがある方もおられるかもしれませんが、その葉っぱも実はオリーブです。
~特徴~
- ・常緑樹高木
- ・乾燥には強いが水やりは必要
- ・加湿に弱いため、水はけの良い土がベスト
- ・成長が早い
- ・虫や病気に強い
- ・寒さにも比較的強いが寒冷地では注意が必要
- ・4月~6月ごろに花が咲きます
- ・10月~11月ごろ実の収穫時期
オリーブもお世話しやすくシンボルツリーとしてはオススメできると考えます。
観賞用として特徴的な葉は、表がマットなグリーンで裏はシルバーのような色をしており、表裏の表情の違いを楽しめます。
注意点としては、
- ・強風で倒れることがある
- ・成長が速いため細かな選定が必要
- ・実を狙った鳥が飛来することがある
等があります。
建物の立地によっては風が強く吹く場合もあると思います、そのような土地に植栽として利用する場合には注意が必要です。
少し中級者向け お手入れができる方ならおすすめできるのがジューンベリー
ジューンベリーは落葉樹なので冬には写真のように葉がなくなります。
庭の掃除などが必要となるため、少し中級者向けの植栽としてご紹介いたします。
落葉樹は庭掃除などのお手入れが必要なためデメリットが強調されがちですが、
秋には紅葉し、季節の彩を楽しめるのも落葉樹の特徴です。
春には白い小さなかわいい花を枝いっぱいに咲かせます。6月(June)にはベリーに似た実がなります。
落葉樹の特徴である紅葉もみられ、四季を感じることのできる木です。
花言葉は「穏やかな笑顔・穏やかな表情」
落ち着きある空間を構成するためにあるような花言葉です。春・夏には生い茂り、秋には燃えるような色で楽しませ、冬にはすべてを忘れたように葉が落ちる。自然を愛する方にはたまらない木ではないでしょうか。
スペースがあるならおすすめできるのがメラレウカ
メラレウカ!
メラレウカは呼ぶだけで魔法が使えそうな名前ですが、オーストラリア原産でアロマオイルやハーブティの原料としても広く親しまれています。
葉の掃除が少し大変なのと、雨の日に倒れてくるので植える場所によっては通路を塞ぐ可能性もあり注意が必要です。
主な特徴を列挙すると
~特徴~
- ・常緑樹高木
- ・短く小さな葉をつける
- ・常緑ですが葉は落ちる。葉が小さいので掃除が大変
- ・柑橘系の香りがする
- ・水やり・肥料はなくても大丈夫
- ・水はけの良い土がベスト
- ・成長が早い
- ・剪定には強いので剪定しやすい
- ・虫や病気に強い
- ・幹が細いので雨の時は倒れやすい
となります。
虫もほぼ付かず、病気にもなりにくく、手間もいらないため、お世話はかなりしやすいです。
香りが好きであればおすすめできるのが金木犀(きんもくせい)
9月~10月になるとオレンジ色の花と共に素晴らしい匂いを届けてくれるのが金木犀です。
金木犀は住宅の植栽において長く親しまれている植物のひとつです。
特徴としては以下があります。
~特徴~
- ・常緑樹中高木
- ・9月~10月に香りのする綺麗なオレンジ色の花が咲く
- ・常緑で広卵型に育ち、目隠しとしても最適
- ・結構大きく育つので低くしたい場合は剪定が必要
- ・一度根付くと水やりはいりません
- ・風通しが悪い場所だと病気や害虫の被害が
- ・風水的によくないといわれる
花言葉は「謙虚・気高い人・真実・誘惑」
秋に良い香りのすることが最大の魅力ではないでしょうか?
ただ、香りは好みの問題が大きくでるので、誰にでもオススメとはならない点が難しいポイントです。
風水的にはこの「強い香り」が凶とされる所以ともいわれております。
裏鬼門の南西に植えることで吉となり、また金運アップにもなるそうなので、風水を気にされる方はこの方角に植えていただくといいかもしれません。
ご紹介した5本の木以外にも、面白い特徴をもったシンボルツリー候補は複数あります。住宅の計画は、細部にこだわればこだわるほど、あなただけの素晴らしい家が完成します。
植栽計画はどうしても後回しにされがちですが、契約前の資金計画時点から楽しみながら話を進めておくことをおすすめします。